vol.28 ネガティブって大切?
こんにちは。
イロハニトイロで所長をさせていただいている金村です。
今回は、変なことを手短にお話しします(いつも長いので・・・)。
これを読んでくださっているあなたはネガティブにものごとを考えがちな方ですか?
あるいは、元気な時はとてもポジティブなのに、理由もなくネガティブになってそのままズルズルネガティブ思考で暮らす、
みたいなことはありませんか?
僕は、そういうことがよくあるんです。
所長という者は、いつも前向きであり、社交的であり、どっしりと構えていて、小さなことにも動じない、そして温かで優しい、
そんなイメージを勝手に抱いてしまい、
でも、そうなれていない自分を情けなく感じてしまったり。
(勝手にイメージして、勝手に自己否定して、勝手に落ち込む)
ネガティブな時って、他の人の何気ない言葉や態度すら、悪く受け取ってしまったりするんですよね。
相手は僕を傷付ける気なんて全くないのに。
ネガティブな時は自分で不幸を探してきたりします。
利用者が少ないのは自分のせいだ。
イロハが嫌になって辞めていった人たちは自分の関わり方がダメだったんだ。
相手を僕が苦しめたんだ。
僕がいなけりゃもっと良い作業所になるんじゃないだろうか。
もっとみんなにプラスになるんじゃないだろうか。
そんな風にさえ考えてしまうのがネガティブ状態の金村です。
そんな僕に、イロハのメンバーの方々はいろんなことを話してくださいます。
僕に負けないくらいにネガティブな考えを持っている方が多いんです。
だから、イロハニトイロでは、
「ネガティブって大事だよ!」
「ネガティブは自分を守ってくれているんだよ!」
「ネガティブな自分でもいいんだ、と思えることがポジティブだよ!」
「ネガティブをポジティブに変えようとするんじゃなくて、そんなネガティブな自分を大事にしてあげてね!」
なんて話しています。
そう話している僕が、こんなにネガティブで苦しくなっているんですよね。
頭では「ネガティブ大事」と分かっていても、やっぱりなんかしんどい。
なんか苦しい。
今回の学びは、ここなんです!
そんなネガティブ状態になる金村ですが、ひょんなことで元気になったりします。
例えば
朝起きたらとても天気が良かった!
とか
妻が「行ってらっしゃい」と笑顔で言ってくれた!
とか
同僚と都市伝説(暗くて怖い)の話で盛り上がった!
とか
僕の意見に深く頷いてくれた!
とか
本でしびれる一文を目にした!
とかとか。
あれ?
こんなこと?
つまり、
僕がどれだけ論理的に心の仕組みを話そうが、
傷つく覚悟を持つための方法を述べようが、
自分を大切にする方法を説明しようが、
人は簡単に変わらないという事に気付いたんです。
算数や物理のように、理屈で変わるものでは決してないんだと。
もちろん自分について「分かる」ということは、
暗闇を照らすような効果があり、知ることはとても大切なことであると思ってもいます。
つまりつまり、
人の支援は、この毎日の何気ない関わりの中にある。
そして、
一方的に支援しているのではなく、
僕自身も支援されていて、
お互いが影響し合い助け合っている。
その状態が、支援そのものなんだ。
いや、「支援」という言葉すら邪魔になってくる。
そう思ったのです。
それならこの毎日の何気ない関わりが、少しでも「愛」ある時間にしたいなと思いながら、もの思いにふけっているのです。
「愛」って?
それはまた次回に詳しく。
今日はちょっと中途半端で変な内容になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
イロハニトイロ所長
金村栄治